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デジタル放送とは? |
従来のアナログテレビ放送をデジタル伝送技術を使ってデジタルで発信及び受信する放送
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デジタル放送のメリット |
限られた電波の有効活用
高画質、高音質な映像・音声の放送サービス
双方向やデータ放送をはじめとする多彩なサービスの実現
移動体向け放送サービスなどが可能になる
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なぜデジタル放送なのか? |
現在一般にアンテナから受信している電波はアナログ放送です。これをデジタル放送にする理由は大きく以下のものがあげれます。
アナログで発信できる番組数の限界が近い |
発信元から家庭のアンテナまで番組を送信するのに電波というものが使われます。電波は周波数という一種の単位が使われますが、現在のアナログ放送では1番組伝送するのにこの周波数(単位ヘルツ)を6,000,000ヘルツ必要とします。
しかし、デジタル放送であれば、この6,000,000ヘルツの中に数番組入れる事が可能であり、効率がよくなります。したがって、空いたところにニュースや天気予報などを一緒に送信する事も出来ます。 |
現在のアナログでは、ハイビジョン放送などが発信できない |
薄型テレビやパソコンテレビなど、近年のテレビの画面精度は革新的によくなってきており、ハイビジョン対応という機種もいくつも登場してきてます。しかし、このハイビジョンを電波で送信するには、一般アナログ放送の6,000,000ヘルツであるのに比べ、ハイビジョンは10,000,000ヘルツ必要となり、電波を多く使ってしまいます。これをデジタル放送にすれば、一般アナログ放送と同様に圧縮する事が出来て、発信が可能になります。
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時代はデジタルへ |
一般家庭においてもビデオデッキからDVDハードディスクレコーダーに変わってきているように、放送設備(業務用カメラや編集機器)などもデジタル化がすすんでおり、映像を撮った時点からデジタルになっています。これをアナログにしてから発信するよりもデジタルのまま発信した方が効率が良く、かつ映像精度も高いままで発信出来るメリットがあります。
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双方コミュニケーションが可能??? |
テレビ放送は発信局から一般家庭の一方向でしたが、デジタル化にするとコミュニケーション可能な双方向に変わります???と、いってますが、一般家庭から発信局までの送信手段や設備がデジタル放送になったからといって、付帯される訳ではないので、デジタル放送になっただけでは、双方向コミュニケーションが出来る訳で無く、あくまでインターネットや電話回線などの二次的な伝送手段にて双方向が実現しやすくなるといった方が正解です。
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その他の理由 |
デジタル放送では、電波状況が多少悪くなっても、画像品質が保ている。
デジタル放送では、将来的に受信機が携帯電話やパソコンでも可能になる。
デジタル放送にすると、今まで見れなかったエリア(難視聴エリア)でも受信可能になる。
デジタル放送になると、コピー規制がかかり、違法コピーを防止できる。
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※周波数とは、
交流電波・音波など、周期的変化をする現象が一秒間に何回繰り返されるかを示す数。単位はヘルツ。振動数。
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デジタル放送の種類 |
デジタル地上波 |
現在盛んにテレビコマーシャルで宣伝していますが、2003年12月から首都圏を中心に開始されたデジタル放送です。現在は、アナログ放送とデジタル放送の2つを同時に発信していますが、2011年にはアナログ放送がなくなり、完全にデジタルへ移行します。
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デジタルCS,BS衛星放送 |
CS放送(スカイパーフェクトTVなど)はかなり前からデジタル放送になっていましたが、BS放送(WOWOWや民放デジタルBS放送など)はアナログ・デジタルの2つの放送をしています。こちらも将来的にデジタル放送へ一本化されます。
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デジタルCATV(デジタルケーブルテレビ) |
CATV(ケーブルテレビ)も総務省の音頭でデジタル化進んでいます。
一部CATV局ではアナログ放送とデジタル放送を混在して放送していますが、2011年には完全デジタル放送となります。しかし、CATV局は局単位の独立採算制をとってますので、デジタル設備を買えない弱小局は大型局(ジュピターテレコムなど)に吸収合併されいく業界再編が進むと思われます。
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デジタル放送で家庭内に何が必要・変更になるか(アンテナ編) |
デジタル地上波の場合 |
現在のアナログ放送電波はVHFという周波数範囲を使っています。デジタル放送になるとこれが、UHFという周波数範囲になりますので、UHFに対応したアンテナが必要になります。自宅のアンテナがUHFに対応しているかをチェックするには、42chなどUHF範囲の番組が視聴できるかで可能です。しかし、画質が悪いなどアンテナに原因がある場合には交換した方が良いと思います。
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デジタル衛星放送の場合 |
CS放送については、デジタルなので特に変えるは特にありませんが、従来のアナログBS放送の場合は、デジタルBS放送対応のパラボラアンテナに変える必要が出てきます。また、BSチューナーを外付け装置にしている場合も、このチューナーもデジタル放送対応に変える必要があります。尚、デジタルBS用の衛星の位置も違いますのでパラボラアンテナの方向を再調整する必要があります。
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デジタルCATVの場合 |
デジタルCATVの場合はアンテナが必要なく、CATV局からのケーブル配線(同軸ケーブル)にて宅内まできて、セットトップボックスを経由して番組が配信されます。デジタル放送の場合には、このセットトップボックスをデジタル放送対応のものに変更する必要があります。詳しくは加入しているCATV局へ問い合わせてみて下さい。 |
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★まとめ
○デジタル地上波:UHF対応のアンテナである事
○デジタルBS放送:デジタルBS対応のパラボラアンテナ及び設置角度の調整
○デジタルCATV :デジタル対応のセットトップボックスへの変更
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デジタル放送で家庭内に何が必要・変更になるか(録画装置編) |
デジタル放送に対応チューナーを内蔵している機器であれば問題ありません。
もし、アナログ放送のみの対応であれば、デジタル放送をアナログ放送に変換するデジタルチューナーが必要になります。最近ではデジタル地上波、BS,CS
デジタル全てに対応したチューナーもいくつか製品化されてきました。
DVDハードディスクレコーダーのようにデジタル形式で保存しますので、デジタルをデジタルのまま保存出来ますので、高品質を保ったまま録画再生することが可能になります。
また、パソコンでもテレビ用キャプチャーボートを付ければ録画可能になりますので、そのキャプチャーボードもデジタル放送対応のものにしておけば、デジタルで受信しデジタルで保存の高品質方程式が成り立ちますのでお勧めです。
なお、従来のアナログ放送ではダビングを繰り返すと画質が劣化しやすく最終的には見えなくなってしまいましたが、デジタルではダビングによる劣化がありません。しかし、違法コピー対策用のコピーガードがかかっており、ダビング出来ない番組もあります。その対策として画像安定化装置なるものも出回っていますが、、、、
また、冒頭にも書きましたがハイビジョン放送が一般的になりますので、ハイビジョン放送対応を機種を選択した方が将来にわたり使えます。
★まとめ
○デジタル地上波対応であること
○デジタルBSチューナー内蔵であること
○CS放送を受信したい方は、チューナー内蔵モデルも良いと思います。
○ハイビジョン録画が可能な事
○デジタル受信→デジタル録画で高画質が保てるDVDハードディスクレコーダーがよい
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デジタル放送で家庭内に何が必要・変更になるか(テレビ編) |
デジタル放送対応テレビ
プラズマや液晶、はたまたテレビ型パソコンなど色々な選択肢がありますが、デジタル放送に限って言えば、レコーダーと同じで、デジタル放送対応である事、ハイビジョンに対応である事が基本的な選択基準になります。
★まとめ
○デジタル地上波対応であること
○デジタルBSチューナー内蔵であること
○CS放送を受信したい方は、チューナー内蔵モデルも良いと思います。
○ハイビジョンが視聴できる事
最近ではテレビとパソコンが一体型になったパソテレビ的な機器をあります。
また、高性能パソコンとTVキャプチャーボードの組合せでパソコンをテレビ代わりにするケースも増えてきています。
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デジタル放送で家庭内に何が必要・変更になるか(宅内配線編) |
屋根の上などに設置されているアンテナからでテレビまでは、同軸ケーブルというもので配線されています。また、宅内に複数のテレビ端子がある場合などは、信号を分配する分配器や信号を強くするブースター(増幅器)なども設置されています。
せっかくデジタル放送で高品質の画像を受信できたとしても、これらが貧弱ですと、そこで劣化してしまう可能性があります。
特にガラッと変わるデジタル地上波の場合はこれらのケーブルや各機器についてもデジタル放送用として見直しておいた方が良いと思います。
同軸ケーブル |
ケーブルをよく見ると、ケーブルの型番と規格が書いてあります。
その規格番号として3c-2vとか書いてあると思いますが、もし簡単にケーブルを簡単に変えれるのであれば、「5c」が付く規格番号のものが良いです。それ以上の7とか10が付くケーブルもありますが、これは太くて扱いにくいので、やめておいた方が良いと思います。
なお、壁の端子からテレビまでのケーブルについては、殆どの方がテレビに同梱されてくるケーブルを使っていると思いますが、そのケーブルはかなりへなきょこケーブルですので、ちょっと高くともちゃんとしたケーブルに変えた方が良いと思います。あと、コネクタ(Fコネクタという)についても、差込式のものではなく、ネジ式のものに変更すると良いと思います。
豆知識として、金の方が伝導効率(電気を伝送する効率)が良いので、金メッキタイプコネクタがお勧めです。これは全ての配線(オーディオ配線)に当てはまります。
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ブースター、分配器 |
これらについては、家の何処にあるか発見するのも辛いと思いますが、もし運よく発見できたら、装置にUHF対応とか300〜770MHzとかかいてある事を確認しましょう。尚、基本的には名の知れた会社の製品が良いと思います。またこの装置の価格はまちまちですが、そんなに高くないものでよいと思いますので、ネットで価格を調べて予算の範囲で購入しましょう。
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あと、電源も見直しておいた方が良いと思います。電源が不安定だったり、ノイズがあるとキレイに再生できなかったりします。特にデジタルの場合はICチップが主たる部品になりますのでなおさらです。
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デジタル放送これからのサービス展望について |
デジタル放送は色々な可能性を秘めています。インターネットでは一部のプロバイダーがサービスしていますが、VoD(ビデオ・オンデ・マンド)というサービスもデジタルCATVではじめようとしています。このようにデジタル放送は、番組配信側にとっても、番組数や新たな企画番組を立ち上げるチャンスなのです。2011年以降のデジタル放送の活躍に期待しましょう!
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無限のかなたに!さぁデジタル放送にさち多かれ!
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もうちょっと詳しくVODについて |
番組のデジタル化 |
放送がデジタル放送になるということは、そのコンテンツ(番組)もデジタル化になります。コンテンツのデジタル化とは、パソコンの動画でもおなじみのMPEGが使われます。デジタル地上波などは、統一規格としてMPEG2を基本とします。
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VoDとは |
MPEGになると、コンテンツを溜めて置く装置がストレージ(ファイルサーバー)になります。このストレージシステムへファイル要求を出してみたい番組をリクエストする方法もしくはシステムをVoD(ブリ・オー・ディー)といいます。VoDの特長は、タイムスケジュールに関係なく、ユーザーが見たい時にリクエストをするので、番組数が無限になります。
例えば、Aさんは金曜日の午後9:00にドラマをリクエストしてみている時間でも、Bさんは同時刻に映画をリクエストすれば、その視聴は可能になります。
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VoDの伝送方法 |
VODには種類があり、ひとつはIP(インナーネットプロトコル)上で放送を流す方法で、これはOCNシアターやBBTVに代表される、インターネットプロバイダーが中心に行うサービスです。
もうひとつの方法は、サーバーとユーザー間のリクエストのやり取りにはIPを使いますが、放送自体は、MPEGをデジタル変調したものを送信する方法です。これは、J-COM
VoDなどCATV局が今後行うであろうサービスです。
どちらもVODサービスですが、前者はIP特有の輻輳処理を緩和する必要があるため、それなりに回線速度(bps)が必要であり、光サービス(FTTHなど)でしか実現できませんが、後者の方はIP輻輳処理は関係無い(言えば垂流し)ので、約4Mbpsあれば十分です。但し、CATVなので自分の住んでいるエリアのCATV局がサービスしていないと駄目ですが、、、、
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